医療事務

医療事務を目指すなら、医療事務管理士検定を受けよう

医療事務の資格は名前を変えて様々なものがあります。その中の一つが、「医療事務管理士検定」です。この医療事務管理士検定は、技能認定振興協会(JSMA)が実施しているもので、平成17年に特許庁に商標登録が認可されたため、全国的に認知度が高まった資格です。

受験資格は不問で、年齢制限もないため、誰でも受けられます。年6回の試験を実施しているので、1度不合格になっても、再チャレンジがしやすいと言えます。独学では不安な人には、ソラスト(旧:日本医療事務センター)で講座が受講できますし、過去問題集の販売も行っています。

試験内容は、マークシート方式の学科試験と実技試験です。学科試験は、医療法規、保険請求事務、医学の基礎知識の範囲から10問出題されます。実技試験は、レセプトの点検1問と、レセプトの作成を外来と入院の各1問、計3問が試されます。試験時間は学科試験が1時間、実技試験が3時間となっています。

合格率は約50%。歯科の合格率の方が若干高めですが、厚生労働省認可の「診療報酬請求事務能力認定試験」の合格率が約30%ということを考えると、やや難易度が低く、受けやすい試験だと言えます。

未経験者の場合、いきなり難易度の高めの試験を受けるより、医療事務管理士検定を受けた方が、試験の雰囲気が感じられて良いでしょう。合格すれば、認知度の高い資格ですので、就職の際にも必ず役に立ちます。特定の通信講座を修了すれば、在宅受験も可能ですので、近くに受験会場がない、受験に行く時間がない人などは、そちらをお勧めします。

メディカルアシスタントとナースは制服が一緒!?

かかりつけの病院や、最近診察を受けた病院の風景を思い出してみましょう。あの病院には医師とナースしかいなかった、と感じた人が多いのではないでしょうか。個人経営の小規模な病院で、ナースが1人で受付までこなしているならわかりませんが、何人かナースがいる病院なら、受付にいるのはナースではなく、メディカルアシスタントなのです。

なぜナースしかいなかったと思ってしまったのか、それは、制服が一緒だったからではありませんか?個人病院だと、ナースとメディカルアシスタントの制服が統一されているところが多いのです。ナースの制服を注文する時に、一緒にできるからなどの理由がありますが、受付なのに看護師と間違われるという声もあります。

大規模な病院になると、事務服だったり、私服で受付にいる人たちは、ひと目でメディカルアシスタントだと分かったりしますね。やはり規模が大きいと、きっちり職域が分かれやすいですし、制服を注文する場合でも、ナース服も事務服もまとめて注文しやすいのです。

しかし、できるだけ、ナースとメディカルアシスタントなどの事務員とは、制服を分けた方が良いようです。なぜなら、先程書いたように、患者からナースと間違われ、混乱することがあるからです。さらに、ナースからも反感とまでは言いませんが、業務内容が違うのに、同じ制服というのが良く思われないこともあります。制服ひとつで、いらぬ軋轢を生むのも馬鹿馬鹿しいですよね。

中には、ナース服が着たいから、という理由で、ナースと同じ制服の求人を選ぶ人もいるようです。確かに、ナース服は女性であれば、1度は憧れる制服と言えます。もちろん、制服が良いという理由で職場を選んでも構いません。面接でさりげなく言ってみるのも、場が和んで良いかもしれませんね。

月初めが忙しい!医療事務の仕事内容とは

医療事務の主な仕事は、病院の受付、会計、レセプト業務の3つになります。受付と会計は分かるけど、レセプトってなあに?という人も多いでしょう。

レセプトとは、診療報酬明細書のことで、保険証によって定められた、患者の負担分を差し引いた金額を、国や組合などの保険者に請求するのがレセプト業務になります。例えば、国民健康保険を使用した場合、3割が患者負担であれば、残りの7割を国に請求するわけです。

診療報酬明細書は審査機関に提出され、審査の後、保険者へ渡されて支払いが行われます。不備があった場合は差し戻され、病院への支払いが遅れてしまうので、レセプト業務は慎重に行わなくてはいけません。

また、レセプト請求の締め切りは、社会保険の場合は翌月の5日、国民健康保険などは10日までと決まっています。少しずつレセプトを片づけられれば良いのですが、ミスがないよう、1ヶ月分をまとめて作成するので、月初めの業務がとてつもなく忙しくなります。レセプトで月初めが大変、というのはこのためです。中には、職場に泊りがけになるという人もいるので、どれだけ大変であるかはお察しの通りです。

以前は手書きで行われていたレセプト業務ですが、現在は大半の病院が、専用のレセプトコンピュータ(レセコン)で入力しています。とはいえ、レセプトの仕組みを学ぶためには、手書きのレセプト作成が一番です。資格を取るにしても取らないにしても、レセプト作成の仕方は勉強しておいた方が、業務がスムーズにいきます。

覚えることがたくさんある!?医療事務の試験内容をご紹介!

資格試験というのは、いくら簡単に取れると言っても、意外と範囲が広かったり、覚えることが多かったりします。医療事務も例外ではなく、結構な広範囲が試験内容で出されます。

とはいえ、医療事務資格は色々あるので、ここでは国家認定資格である「診療報酬請求事務能力認定試験」と「医療事務技能審査試験」の試験内容を見ていきましょう。

多少の違いはありますが、医療保険、公費負担、介護保険などの制度関連、医療の基礎的な知識、薬学に関する基礎知識、医療法規、そして、診療報酬の知識と実技があります。ざっと書いただけでは、なんだこれだけか、と思うかもしれません。しかし、医療保険に関してだけを見ても、国民健康保険、退職者医療、各種組合保険、後期高齢者医療など、それぞれの保険に関して、入院時や高額医療費等の知識を問われます。

詳しい試験範囲は、それぞれの団体のサイトを見ていただければ分かりますが、いくら勉強したとしても、とても覚え切れる範囲ではありません。ですが、ご心配なく。どちらも資料の持ち込みが可能です。実際に医療事務で働いている人たちでさえ、全てを丸暗記しているわけではありません。資料や点数表、薬価表を見て、いかに的確に処理ができるかを見るのが、この試験の目的なのです。持ち込む資料も、充分に学習した上で、見やすいように付箋などで見出しを付けておくと、試験中に素早く対応することができます。

しかし、持ち込み可能とはいえ、「診療報酬請求事務能力認定試験」の合格率は約30%、「医療事務技能審査試験」は約50%と、決して簡単なものではありません。事前の勉強も、持ち込み資料も、しっかりと準備して、万全の状態で受験に挑みましょう。

実務経験がモノを言う!?医療保険事務の受験資格とは

医療事務には特別な資格が不要で、経験がなくともできます。しかし、実務経験があると、即戦力とみなされ、採用率が上がるのは言うまでもありません。未経験で、これから医療事務に就こうと思っている人でも、資格を取ってからの方が、全くの素人であるよりも就職はしやすいでしょう。

一般的な医療事務の資格は数多くありますが、ほとんどが受験資格を問いません。つまり、誰でも受けることができるのです。以前は、一定期間の実務経験を受験資格としていたものもありますが、現在はほとんど受験資格を問わないものばかりです。ただし、医療秘書など上位資格には、専門学校や通信講座を受講し、修得後に受験資格が発生するものや認定するものがあります。

資格を取るのに実務経験はほとんど必要ありませんが、やはり、就職には実務経験があった方が良いのは、先に述べた通りです。傾向として、地方などの病院では、人材を育てる余裕がなく、本来未経験でもできる医療事務を、経験者に偏って採用しがちになります。逆に都市部だと、予約制などで患者数を調整しないとパンクするので、一日の仕事量が定まり、未経験でも採用される可能性が高くなります。これはあくまで傾向ですので、地方だからと言って諦めることはありません。

また、医療事務は病院の窓口ですので、接客態度や対応力が問われます。いくら経験者でも、愛想が悪いなどの問題がある人よりも、笑顔の素敵で物腰の柔らかい未経験者の方が歓迎されることもあるのです。

知識や経験は後からついてくるものです。働きながら資格を取る人もたくさんいます。資格が先か、経験が先か、自分次第といったところでしょう。

医療事務とは違う!医師の業務サポートをする医療事務作業補助者とは

医療事務というと、病院の受付や会計、レセプト業務など、いわば病院の窓口というのが一般的です。しかし、医療事務作業補助者という仕事があるのはあまり知られていません。

医療事務作業補助者とは、ドクターズクラークとも呼ばれます。簡単に言うと、医師の事務作業を補助する人のことです。医師の事務作業とは、診断書、処方箋、紹介状などの作成、電子カルテの入力、診察や症例のデータ整理などです。医師と言えど、診察して薬を処方したり、処置をしたりするだけで終わりではありません。1日何十人と診察をした上で、これらのことをこなすのは、かなりの負担になります。その業務を代行することで、医師の負担を減らし、医療の質を向上させるのが、医療事務作業補助者なのです。

診断書を作成したり、カルテを入力するので、ある程度の医療知識とそれに付随した実務経験はどうしても必要になってきますが、特に資格はいりません。そのため、元看護師が医療事務作業補助者に転職、ということもありうるのです。

逆に、医療事務作業補助者はレセプト業務や受付・会計を行ってはいけません。医師以外の業務補助や、経営に関しての業務もNGになっています。ただし、現場ではその境界があいまいになり、拡大解釈の下、医師の指示で業務外のことをさせられることもあるようです。しかし、医療事務作業補助者は、他の業務と兼任することは禁止されています。

また、業務の性質上、医師だけでなく、看護師や薬剤師など、職場の医療スタッフ、他の事務職員との連携が重視されます。仕事量も多く、大変ですが、非常にやりがいのある仕事の一つです。

ご存じですか?医療事務の資格には、種類がたくさんあることを

一口に医療事務と言っても、その資格には多くの種類があります。大きく分けて医科と歯科の医療事務資格があり、資格認定団体などが独自に設定している資格は30種類以上にも及びます。

いざ医療事務の資格を取ろうと思っても、どの資格を取っていいのか分からない、と迷う人も出てくるでしょう。医療秘書など受験資格に一定の実務経験が必要であったり、専門学校に通う必要のあるものもありますが、一般的な医療事務の資格であれば、誰でも受験ができます。ここでは、受験資格が問われないものをご紹介していきます。

日本医療保険事務協会が実施している、「診療報酬請求事務能力認定試験」と日本医療教育財団の「医療事務技能審査認定試験」が有名です。この2つは厚生労働省が認定する国家認定資格(国家資格ではありません)ですので、資格自体の信頼も高くなります。その代わり、試験内容も難しく、簡単に取れるものではありません。

その他は、技能認定振興協会(JSMA)の「医療事務管理士技能認定」、日本医療事務協会の「保険請求事務技能検定試験」、医療秘書教育全国協議会の「医療秘書技能検定試験」「医事コンピュータ技能検定試験」「福祉事務管理技能検定試験」「電子カルテ実技検定試験」、調剤薬局の医療事務資格などがあります。これ以外にも実施している試験がありますが、通信教育を受講するものが多く、独学では自信がないという人は、そちらの方が資格を取得しやすいでしょう。

どの資格が良いとは一概には言えませんが、資格があると、基礎的な知識を持っているというアピールになります。就職した後にも仕事がしやすいでしょう。受験のチャンスはいつでも、何度もありますので、チャレンジしてみて損はありません。

本当に有利なのか…メディカルクラークの就職率は?

医療事務の資格は、確かに持っていれば有利な資格です。しかしその反面、就職の時に実務経験を問われ、結局採用されなかった、という声をよく耳にします。せっかく苦労して取った資格なのに、悔しくなりますよね。

これは、資格取得が比較的簡単なため、資格保持者と求人が釣り合っていないことが一因として上げられます。また、求人側は即戦力として、実務経験者を欲しがる傾向にあり、資格があっても未経験だと、就職が難しくなります。

資格なしでもできる医療事務なのに、実務経験がないと採用されないなんて、なんだか矛盾していますし、これでは就職の間口が狭くなり、人材が育ちません。そのため、未経験者は、大病院や人気のある病院など忙しい病院より、比較的余裕のある個人病院の方が採用されやすいと言えます。

しかし、職業訓練の講座や専門学校に通って資格を取る人は、この限りではありません。どちらも就職率上げるため、学校側が就職口を紹介、斡旋してくれます。自分で手当たり次第に就職活動をするより、効率的ではあります。

専門学校の強みは、その就職率の高さにあります。就職率が高ければ、入学希望者も増えるので、学校側は生徒の就職をバックアップしてくれるのです。

もう既に自力で資格を取った人も、心配はありません。医療事務専門の就職斡旋企業もありますし、人材派遣会社に登録しておけば、例え短期間の派遣でも実務経験を積めます。派遣先で能力を発揮すれば、直接雇用になるチャンスもあります。

無料で資格講座が受けられる!医療事務はハローワークへ行こう!

独学で学ぶのも限界があるし、かといって学校や通信講座を利用するお金もない。そんな人は、ハローワークが受け付けている、職業訓練の医療事務講座がおすすめです。テキスト代や交通費などは自己負担ですが、基本的に授業料は無料です。

職業訓練には、雇用保険に加入している人が対象の公共職業訓練と、無職やアルバイトなどで雇用保険に加入していない人が対象の求職者支援訓練の2種類があります。場合によっては、求職者支援訓練を受けた人が、公共職業訓練を受けることもできます。

職業訓練は、募集期間が決められており、いつでも受講できるわけではありません。また、定員も数十人ほどで、希望者が多いので、定員を絞るための試験もあります。さらに、医療事務は人気の講座なので、倍率が高くなりがちです。試験内容は、高校卒業程度の問題が主です。そこまで難問はありませんが、早めに募集を見つけて、試験日に向けて少し復習しておきましょう。

公共職業訓練では、訓練校に通っている間は失業給付金の延長があります。求職者支援訓練では、本人年収や世帯年収によって、職業訓練受講給付金を受けることができます。その他、受講手当や通所手当があり、よく「職業訓練でお金を貰いながら勉強ができる」と聞くのは、この給付金のことです。

その代わり、受講中は、病気など止むを得ない場合を除き、1度でも休むと給付金が打ち切られてしまいます。さらに、アルバイトなどもしてはいけません。不正受給が発覚すると、受給額の3倍を返還するよう請求されます。しっかり勉強に打ち込んでください。

医療事務員に資格は必要?医療事務2級の話

医療事務員になるのに、特に資格はいりません。極端な話、全くの未経験者でもなれるのです。しかし、単に受付だけではなく、会計、レセプト業務、患者のデータ管理など、覚えることもすることもたくさんあります。そのため、病院側は、即戦力を求め、未経験者より資格を持っている、医療事務の実務経験がある方を採用しがちになります。

それに、何が何だか分からないまま仕事に就くより、資格修得で学んでおくと、就職した時にスムーズに実務ができます。資格はいらないとはいえ、ある程度の知識がないと大変なので、やはり医療事務の資格は取っておくべきでしょう。

以前は、医療事務の資格は2級と1級に分かれていました。2級の受験資格は、医療事務の実務経験が6ヶ月以上、1級は2級合格者で1年6ヶ月以上の実務経験、または、3年以上の実務経験が必要でした。そのため、未経験で医療事務へ就職し、働きながら勉強をして資格を取る人がほとんどでした。

しかし、現在は1級2級の区分がなくなり、誰でも受験ができるようになっています。初めから医療事務の資格を持ち、就職に備えることができるのです。

医療事務の国家資格はなく、民間資格になります。様々な資格団体が講座や試験を実施しているので、年間を通していつでも受けることができます。資格団体によって実施日時や受験料、出題範囲が異なりますので、受験の資料請求をして確認しましょう。

もちろん、絶対取らなくてはいけないわけではありません。ですが、最初に述べたように、就職時に能力をアピールできる他、就職した後にも知識が役立つので、有効な資格の一つと言えるでしょう。

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